保険診療と自費治療

水素点滴の効果水素点滴は最近注目を集めている水素水を口からではなく、直接血管から取り込む
ことが出来るという治療方法で、市販の飲用水をそのまま使っているわけでは
ないのですがより効率的に活性酸素を除去することができるようになっています。

 

効果としては主に血管の老化を予防・改善することができるというところであり、
これによって血管の老化が原因となる糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞といった成人病の
予防効果も期待できるとされています。

治療法
そのため一般的にはアンチエイジングなどの美容目的ということで美容クリニックなどを
中心として利用されているのですが、疾病予防の効果があるということで各種クリニックでも
導入されることが増えてきているようです。

 

そんな水素点滴は点滴と名前がついていることから一般的には健康保険が適応されると
思われがちなのですが、実は病気の治療で用いられているわけではないので健康保険が
適応されずに自費治療となっているのです。

 

クリニック自費治療で水素点滴にかかる費用としてはおよそ1万円前後だとされていて安くはない
金額なのですが、予防医療ということで水素水の点滴を行っているのであれば年末調整の
際の高額医療費控除の対象になるとされています。

 

つまり予防医療で利用している場合は年末調整である程度の金額が返ってくるように
なっているので、その時だけの負担となっているので利用しやすいわけです。

 

ただし美容目的の場合は高額医療費控除の対象にはならないので、その点は注意が必要です。

 

 

日本で禁止されている「混合診療」とは?

病気やけがの治療をする時に、保険診療や保険外診療と言う言葉を聞きます。
通常は、どちらか一方で行われることが多いです。

しかし、保険診療だけではなく保険外診療も一緒に行った方が効果的だと思ったら、両方行った方が良いとは思いませんか。


これを混合診療と呼び、今の日本では原則禁止されています。
日本の国民皆保険は誰もが平等に治療を受けられる趣旨で作られており、混合診療はこれに反しているからです。


お金に余裕がある人とそうではない人とで差が出ないようにするために禁止されています。

 

他にも、医療の質が担保されませんし、健康被害が生じた際には国民医療費が膨れ上がるかもしれません。
そうなれば、国家財政難となる恐れもあります。

 

もしも、保険診療だけではなく保険外診療も含めて治療した場合は、全額自己負担です。
ただし、一部の治療では全額自己負担とはならないで保険適用される分は保険診療として治療を受けられることがあります。
これを特定療養費制度と呼びます。

 

高度先進医療を受ける際には混合診療が認められているからです。この制度は歯科治療にも適用されることがあります。
この制度は厚生労働省が認可した一部の医療機関でしか認められていません。